ばぁば、借金大魔王に振り回される(笑)②

泣きながらレトルトカレーを食べて帰った借金大魔王。

月曜日に早速役所へ行き、生活保護の手続きをしたそうな。

その説明を電話で聞きながら、ばぁばは歩いていた。

角を曲がった瞬間、なんとそこには魔王がいた。

なんたる偶然…。

あまり嬉しくはないが。

でもちょうどいい。話を詳しく聞こうではないか。

「お茶でも飲む?」

なぜか歯切れの悪い返事。

「都合悪いの?」

魔王が答える。

「これから担当の人と会うんだ。」

「そうなんだ。わかった。じゃあまたね。」

そう言って魔王は角を曲がった。

私は目の前のスーパーに入ろうとして、ふと思った。

担当?

これから会う?

役所以外で…?

おかしい…。いや、怪しい 笑

スーパーからすぐに出て、魔王が曲がった角を見る。

……いない。

魔王は足が悪いので早くは歩けない。

どうしたんだ?どこへ行った?

そして私は気がついた。

最初に鉢合わせしたその場所は…。

パチンコ屋の前だった。

絶対いる。

もはや確信しかない。

「居ないでくれ…」

そう願いながらパチンコ屋の中へ入る。

まるでデジャヴ。

何度もこのシーンを繰り返してきた。

そして…

魔王は、いた。

「何やってんの?」

魔王は驚いて口をパクパクさせている。

お前は金魚か…笑

下を見ると、玉の入った箱が積んである。

パチンコをしている最中に

私からの電話で外に出て話していたらしい。

そして私とバッタリ会ってしまったというわけだ。

元々、パチンコの借金が原因で離婚している。

私が渡したなけなしの二千円と、

役所が先に渡してくれた生活保護の一部で

パチンコをしていたと、魔王が白状する。

私は何をやっていたんだろう。

なけなしの二千円を渡して、

大事な食料も持たせて…。

ああ、神様。

私は大ばかです。

湧き上がる怒りを抑えながら

(多分抑えられてはいない…笑)

「もう二度と私の人生に関わらないで‼️」

それだけ言って、家に帰った。

流石、借金大魔王。

この状態でもパチンコをする。

ブレない奴だな…笑

負けたらどうするんだ?

もう知らない。

奴がどうなろうと知ったこっちゃない。

もう二度と会うこともないだろう…

と、この時は思った 笑

この時は、まだ推しはいなかった。

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